美術科高校ってどんなところ?【2】美術科の授業について
こんにちは!
木版画作家のさかいさん(@sakaiizumi6)です。
美術科高校ってどんなところ?第2回は気になる授業内容についてです!
第1回の記事では美術科高校の入試について書きました。
順を追って読んでいただけるとよりわかりやすいと思いますので
よかったらどうぞ。
ドッキドキの美術科高校!どんな授業がある?
私の通っていた中学は美術に重きを置いておらず、
美術部もなければ週1の美術の授業さえ「あっ今日の美術は家庭科に変更で。」
と、授業時間が足りない教科の予備時間として扱われていました。
なので美術科高校ってどのくらい美術があるんだろ…て
めちゃめちゃ気になってました。
実際の美術の時間はこんな感じ。↓
高校1年時
西洋美術史 週1時間
素描(デッサン) 週2時間
構成(油絵日本画彫刻を数週間交代でやる) 週2時間
1週間に美術の時間が合計5時間もある……
当時、ビビりました。あとやったー!勉強しなくて済む!て喜んでた。
驚くのはまだ早くて、高校1年の段階は美術の時間が少ない方なんです。
高校2年では…
高校2年時
日本美術史 週1時間
素描(デッサン) 週4時間
専攻(油絵,日本画,デザイン,工芸,彫刻から1つ選ぶ) 週2時間
副専攻(版画,映像,環境造形,陶芸から1つ選ぶ) 週2時間
めちゃめちゃ増えた。
さらに高3。
高校3年時
美術史 週1時間
素描(デッサン) 週6時間
専攻 週6時間
鑑賞(受験対策) 週3時間
もう絵ばっかり。
ちなみにうちの美術科、高3の時は時間割に数学がありません。
数Aと数1しかやらないのです。
何時間も石膏像と見つめ合う
デッサン力向上のため、1年生はまず素描の授業で石膏デッサンをやらされます。
これが難しい難しい。
明暗や形を取る力、パースを掴むには石膏デッサンはとても有効なトレーニングなのですが
今まで初音ミクしか描いてなかった高校1年の自分にとってはまさに苦行
ギリシャ神話の神だかなんだか知らんけどなんでこんなもん描かなきゃいけないんだ
と、半泣きになっていました。
その授業内で出た課題を授業時間内だけじゃ終わらないので放課後に毎日7時まで残り
来たる講評会の日までに完成させる。というのが一連の流れでした。
ついに!公開処刑作品講評会
作品講評という名の公開処刑。
作品講評とは全員が前のイーゼルに作品を立てて、その出来によって
先生方が上中下の3段に作品を分類し、上からA,B,Cレベルだと宣告し、
作品について改善点や良いところを先生に教えてもらうもの。
講評が好きな人ってうちのクラスにゃ1人もいなかったと思う。
みんな講評前は顔から血の気が引いてピクリとも笑わない…
そんな感じだった。
みんなの前でお前はCだとか言われたくないのでみんな頑張るわけです。
その講評が終わったらまた次の課題。その繰り返しでした。
まとめ
今回は美術科の時間割と素描の授業についてのお話をしました。
当時は嫌で嫌で仕方なかった石膏デッサンもいまではやってよかったなあと
実感しています。デッサン力を鍛えたい方はいかがでしょうか。
次回は美術科の授業・油絵、日本画についてです!
油絵と日本画といってもどんな内容なの?画材はどうするの?場所はどこで?
など、細かい部分を掘り下げていきたいと思います!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
次です↓↓↓↓↓↓↓↓↓