幼少期の性的興奮ポイントって謎だよな
つい最近買ったある漫画に一部、性的な描写がありました。
身体を重ねあって交わるような、ごくごく普通の性描写。
それを見て、ああ、えろいなぁ。と思いつつ
ふと、昔のことを思い出したのです。
小学3年生の頃。
周りの女の子たちの間ではSho-Comi、という系列の少女漫画が流行っていました。
そのSho-Comiとは少女漫画といっても、
告白するか否かでやきもきするような可愛らしいものではなく、
男女が裸で朝を迎えるような、中々刺激の強いものがほとんどでした。
当時の私は友達がおらず、Sho-Comiという存在すら6年後に
知ることになるのですが、
とにかく、小学3年生といえど皆、性への興味や喜びというのは
立派にあったようでした。
しかし私の家庭は性から断絶された…性は恥ずべきこと!!
みたいな教育だったので、私はそういうものに触れる機会が
全くなかったのです。
だからと言って性を自覚せずに成長するわけでは無く。
ある休日、お母さんが水の科学館という水質や水力発電についての
研究施設に連れていってくれました。
いい勉強になるからね〜なんて言いながら。
水についての様々なパネルや体験型展示をチラチラ回っていたら
”水質ブース”に設置されたTVの映像が
偶然目に留まり、私は思わず立ち止まりました。
内容は、「美しく豊かな自然、霞ヶ浦が人間によってどんどん汚染されてゆく」
というもので、透き通るような水がどんどんアオコや赤潮まみれに
なっていく様子が早送りで流れていました。
それまでなんだか展示に集中できず、早く帰ってゲームでもしたいななんて
考えていたはずなのに、その映像に没頭していました。
人間は、なんて愚かなんだ…こんなに自然を傷つけるなんて許せない…
ああ、可哀想、水が、水が濁っていっちゃうよ……もう魚も住めないよ…
悲しいはずなのに、苦しいはずなのに、絶対に嬉しいことじゃないのに
不思議と心は高揚し、感じたことのない感覚、感情を得ました。
これが私の初めての性的興奮です。
水の博物館から帰ってからも、もう一度あのような水が見たくて、
近くの小川につながるドブを辿って歩いて、
家庭排水と混ざり合う部分に汚い泥が溜まっているのを発見し
目頭が熱くなってどきどきしてしまったり。
しかしその1年後、電子辞書をお年玉で買った私はそれで思いつく限りの
性的な言葉を検索し始め、いつしかドブを見に行くことは
なくなっていきました。
私の友人は小さい頃、透明な立方体に閉じ込められる妄想で興奮した
と言っていて、おお、やはり…と思ったのですが、
幼少期の性的興奮って今じゃ考え付かないような妙なポイントにありますね。
それは性が抑圧されていればいるほど…な気がします。
皆さんもなんかあったら教えていただけると嬉しいです…。
子供とは呼ばれない年齢になった今では、妙なモノに
心を揺さぶられる事は無くなったのですが、
どこかで水質汚濁のニュースを見かけるたびに、
あの日感じた灼けつくような感覚と、高揚感と、ドブの匂いを思い出しては
苦笑してしまうのです。