美術科高校ってどんなところ?【4】美術科の夏★県展制作
こんにちは!木版画作家のさかいさん (@sakaiizumi6) | Twitterです!
美術科高校ってどんな所?第4回目は美術科の夏・県展制作についてです!
前回は日本画・油絵の授業について書きました。
よろしければどうぞ↓
県展とは高校生が出品する県の芸術展のことで、
作品のジャンルは絵画(油絵、日本画)、彫刻、デザイン、工芸、写真など
多岐にわたります。
そこで入選、推薦されると県の代表として
全国高等学校総合文化祭に出品してもらえるのです!
すごいんですそれってつまり美術の甲子園みたいなもの。
推薦されるのは多くて県から3、4点程度で、とても激しい戦いなのです。
そのためにもまずは第一関門である県展に合格しなくてはならないため
夏休み中を利用し、美術科勢は泣きながら死にながら制作をするわけです。
心が死んでいく!地獄の8月
県展制作は主に 7月下旬〜9月上旬に行われます。
高校1年の県展で辛かったことですが、
友 達 の 作 品 が 上 手 す ぎ る
こ ん な で か い 絵 描 い た 事 な い
ど こ が 完 成 だ か 分 か ら な い
…です。
作品のサイズですが、一年生時はだいたいF15~20号。
FっつーのはfigureのFで、人を描くときに都合のいい比率
って言うことです。
大きければ大きいほど値段もそこそこします
私はこれに、アクリル絵の具で絵画を描きました。
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この二つが美術科一年生の
スターターキットでした。
私自身、中学時代は3年間バリバリのバスケ部で、絵といえばペンタブで
初音ミク〜とかキャワイイ女の子〜を落書き程度に描いていた事しかなく、
美術作品を創る、ということをよく理解していませんでした。
さかいの中学生の頃の絵です おぞましい。
隣を見れば中学の頃から美術をやっていて
美術の腕を買われてスカウトされ入学した学年首席の友人がいて、
ちょっと前を見ればめっちゃくちゃ力強い油絵を描くまさに神童か…?
というクラスメイトがいて。
そんな中で、自分の腰まである大きさのキャンバスに絵を描くのは
正直、少しだけ苦痛でした。
しかし!
自分もアホみたいに負けず嫌いだったので、
泣きながら弱音を吐きながらゲロしながら友人と喧嘩しながら
なんとかかんとか作品を完成させました。
そして、県展審査の二日前。
美術科主任に作品を見せた時に言われたひとこと!
「あなたこれ、落ちるわよ」
あはは^0^
;;
号泣しながら言われた訂正部を描き直しました。
その後審査は終了し、結果は入選。泣いて喜びました。
今思うと運が良かったんだなあとしか思えない出来なのですが、
この時の喜びは一生忘れられません。
ちなみに1年次はほぼ全員が絵画の部で出品するのですが
専攻が決定した2年次からはそれぞれの専攻に沿った作品を出品します。
終わりに
今回は美術科高校の夏、県展制作について書きました。
これは美術科に限ったことではなく、ほかの美術部などでも通る道
かもしれませんが、美術科を語る上で欠かせない要素だと思ったので書きました
次回は美術科の授業!デザイン・彫刻演習について書こうと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次は番外編です↓
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いつもありがとうございます!